ゴールデンエイジとは?

図は子供の発育を表した「スキャモンの発育曲線グラフ」です。子どもの神経系統の発達は生まれてから5歳頃までに80%、12歳でほぼ100%になります。ゴールデンエイジとは11~12歳に訪れる「神経系の発達が完成に近づき成人の水準までに達する時期」の事です。この時期に「見ただけですぐにできる」ほどの発達を促すためには、それまでの時期(プレゴールデンエイジ)に全身運動による多種多様な動きを心がける事が非常に大切です。計画的に運動を行うことで、将来的に体育・知育ともに大きな効果を期待できます。
 

 
 

 
 

スイミングは全身運動の王様!

特に運動の中でも、スイミングは神経系の発達が著しい お子さまにとって大変有用性が高いスポーツであり、クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライの4泳法を身につける事で「走る・投げる・跳ぶ」などのあらゆるスポーツの基礎となる動きが身に付くだけではなく、脳の活性化に繋がるといわれています。

 

        
 
  

①浮力によるバランス感覚の向上!

水中で浮いたり、泳いだりする時は無重力状態ですので、自分の重心を安定させる必要があります。背骨を中心に腕や脚などの身体の各部を使い安定させる必要があり、バランス感覚が向上します。また、自分がどの位置にいるか等の空間認知能力が身に付くといわれています。
 
  
 

②水の抵抗による神経・筋肉・骨への作用!

水の抵抗は空気の800倍と言われ、その抵抗を身体に受ける事や、水をかく・ける事が神経を鋭敏にします。筋肉・骨への大きな刺激となり、正常な発育の一助となります。
 
 
 
 

③意識した呼吸でぜんそくに勝つ!

水の中では水圧があるため、自発的な呼吸をする必要があります。大きく呼吸筋群を使う事で肺活量が増えるなどの呼吸器官の発達、酸素を多く取り込むなどの循環器官の発達が促進されます。室内プールは湿度が高く暖かい環境ですので、ぜんそくをお持ちのお子さまでも、無理なく運動を行う事ができ、改善に期待できます。オリンピックに出場するような選手も水泳を始めたきっかけは「ぜんそくを改善したい」という理由の方も多いと聞きます。



 

④温度変化による皮膚への刺激で風邪に勝つ!

特に冬場のプールは「寒いのでは?」とイメージを持つ方もいらっしゃいますが、プール室内には暖房がかかり、夏場同様に運動ができます。暖かいプールサイドから更衣室に戻る際は「寒く感じる」事がありますが、外気温・更衣室室温・プール室温・プール水温と様々な温度の刺激が素肌に加わり、体温調節機能アップに繋がっています。風邪をひきにくい丈夫で健康な身体作りにスイミングは最適です!



 

⑤運動することで頭が良くなる!?

近年の脳科学の研究結果により学力と運動には密接な関係がある事がわかってきました。「勉強」と「運動」で使われる脳神経回路は同じ部分が使われるので「運動」によって神経回路を増やす事で「勉強」も良くできるようになるというものです。特にスイミングは他のスポーツと違い、呼吸を意識しないと行えないので「いつ息継ぎをするか」など、次の行動を考える必要があり、前頭葉を効率よく働かせるのに効果的で思考力を刺激するといわれています。